おきなわココロ：(裏)社員日記

これは「モーウイ」。一般的には、「赤毛瓜」と呼ばれているらしいです。
沖縄ではちょうど今頃の短い期間だけ店頭に並ぶ野菜です。
図体はでかいのですが、安いところでは1個　10円とかで売られています。
見た目は、巨大化した黄色いキュウリ。味も大味なきゅうり。
うり類は水分が多く、体を冷やす効果があるので、冬瓜やらヘチマやらゴーヤー
やらが夏の沖縄の家庭の定番料理となる訳です。

先日、ヤンバルのお店で久しぶりにこの「モーウイ」がビニール袋に詰まって
並んでいる姿を見かけて、何だか懐かしくなってしまいました。

うちのひーおばぁーは石川市（現在のうるま市）に住んでいて、小学校の頃は
週末によく遊びにいったものです。クルマ酔いした私はひーおばぁー
のところに行く時はかなりの覚悟を決めての出発でした。
目的はただ一つ、おばぁーのやっていたお店で売ってるお菓子を貰うため。
そこで、おばぁーがいつもお茶と一緒にいろんな漬け物を出してくれたの
ですが、中でもこの「モーウイ」の漬け物は大好きでした。
少し酸っぱくて、とっても甘くて。普段　漬け物なんか食べないのに
ひーおばぁーの所では、バクバクとむさぼり食ったものです。

そのひーおばぁーもこの世を去り、最近では、おばぁーの家でバクバクと
同じように漬け物をむさぼり食っている私ですが、やっぱりあの時の
ひーおばぁーの味にかなう漬け物ではありません。
（おばぁー、ごめんね。。。おばぁーのも美味しいよ！）
塩で揉んで、お酢と黒砂糖で漬けると言うかなりシンプルな料理なのだけど。
やっぱり、ひーおばぁーの人柄とか、家の様子とか、あの頃の夏の暑さとか、
いろんな物が相まって味わう事のできた貴重な味なのかな〜って、
今考えると思いますけど。。。

私もいつかおばぁーになった時には、あの味が出せるようになれたらね。
う〜ん、年齢は別として、まだまだひーおばぁーの味への道は遠そう。。。